Azure仮想マシンイメージを作る時、仮想マシンは削除されます

仮想マシンのイメージ制作を行う場合、仮想マシンが削除されます。

仮想マシンを日本語化しておいたのに英語に戻ってる・・。仮想マシンの時間も日本時間じゃない・・・。

仮想マシンのデスクトップに設置しておいたファイルやフォルダも消失!

おいっ!イメージ化した意味が半減・・・!マジか!なんと恐ろしい!

Dドライブは消されるだろうと事前に使っていませんでしたが・・・。

とりあえず、手順と注意点は以下です。

①sysprepでVMをシャットダウンします。

エクスプローラーでsysprepディレクトリの中のsysprep.exeを探そう。

②sysprep.exeで『一般化する』のチェックを付けてからシャットダウン。

sysprepやクローンについて、以下のサイトで詳しく見られます!

http://orebibou.com/2013/12/サーバ大量構築時のキモ ~Windowsクローン時の注意点~/

③Azureポータルで『停止済み』仮想マシンの『取り込み』

Azureポータルで仮想マシンの一覧にいき、sysprep.exeでシャットダウン実行したマシンの『停止済み』を確認してからポータル下段で『取り込み』をクリック。この時に任意の名称等を付けて、必ず、『仮想マシンでSysprepを実行しました』にビットを付ける。その後にチェックをクリックして実行。

ここでイメージキャプチャ後に仮想マシン削除の宣告が行われ、知らなかった人は衝撃を受ける(笑)!

④Azureポータルからプロビジョニング

Azureポータルから新規、コンピューティング、仮想マシン、ギャラリーから、マイイメージで該当イメージを選択し、エンドポイントもこの時点で必要なものを追加しておき、プロビジョニングまで進みます。

注)VMエージェントのインストールに必ずビットを入れてから、プロビジョニング!
注)エンドポイントはパブリックポート・プライベートポート両方の設定を行う。ftpについては、コントロールチャネルとデータチャネル両方なのでTCPプロトコルで2つ分を用意する(ポートも重複しない様に設定)。
注)この時、クラウドサービスは削除されたVMが使っていたものを選択するか、新規で作成など。ファイアウォールの外部IPアドレスに影響してくると思います。

⑤プロビジョニング終了後、rdpから再設定/確認する部分。

IP Address 系の操作は、クローン元のNICのレジストリのIP Addressが「消えていない」ので要注意!手作業で変更が必要です。

・IIS Manager firewall External IP Address
仮想マシン自体のノードと下層にあるftpサイト自体のノードの両方で確認する。FTPファイアウォールのサポートでデータチャネルのポート範囲には○△×-×△○など(エンドポイントで設定したコントロールチャネルとデータチャネル両方をカバーする様に)、ファイアウォールの外部 IPアドレスはクラウドサービスのパブリック仮想 IP (VIP) アドレスもしくはデスクトップのPublic IPにケースバイケースで合わせる。

・IIS Manager Internal IP Address の bind
WEBsiteとFTPsiteの両方で行いましたが、httpの復帰だけなら取り急ぎWEBsiteだけでOK。bindを行った後、必ず、WEBsiteもFTPsiteもIIS managerで再起動。また、ftpのサイトバインドは、サイトバインドの編集画面でIPアドレスの選択肢の中に1つだけ出てくるIPアドレスを選ぶ。もしくは、「未使用のIPアドレスすべて」を選ぶ。

・DNS、Public IPの変更。
awverify(asverify)のCNAMEはそのまま使えました。

・Windows server 2012 R2 datacenterの日本語化、日本時間化。

・WordPressのwp-config.phpでSITEURLとHOMEを下記defineで決め打ち。

define( ‘WP_SITEURL’,’http://ドメイン’ );
define( ‘WP_HOME’,’http://ドメイン’ );

※以前のドメインが残っているため、ダッシュボードからの変更は出来ません。

・MySQL内にあるイメージ元マシンのドメインも全て変更。

WordPressダッシュボードとphpmyadmin(MySQL)のアカウントはそのままでいけます。

web.configファイルの編集

apacheではありえない、IIS特有の設定です。

やっとAzure IaasでWindows server 2012 の WordPress & phpmyadmin のVMイメージが出来たので良かった!

IMAP/SMTP,SSL,SSHも入ったVMイメージをさらに作る前に、既に運用フェーズに格上げしたいVMもあるし。

とにかく、マイイメージはオリジナルのVMが出来上がった時点で中身のわかりやすい名前を付けて、VMを作ったその時に一緒に作っておいた方がいいです。

運営途中のイメージ制作は、仮想マシン削除が発生します。えげつない落とし穴だと思います。

その時に、VM内に残したアプリケーションやデータベースのアカウント一式は必ずメモ/保管しておいてください。

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