WEB集患に成功する医療機関の特徴【1】
医療記事は専門性が高く、社会的な責任も重大ということで一般の記事ライターでは記事を書けないことが多いです。そのため、記事(コンテンツ)制作について、ライター育成が完了するまで「オーナー理事長が記事を書く」ことになります。
勤務医や雇われ院長にWEBのブログ記事執筆を定期的に依頼しても、WEB記事を書いてもらうことはほとんど出来ません。そもそもWEBマーケティングを医師は医大で習わないので出来ません。もう少し、医大や看護学校などでITを軸とした授業があってもいいと考えています。医師であることにあぐらをかいてWEB集客(集患)のやり方を知らない、なおかつ実践しない医師は、美容形成外科や眼科(レーシックなど)などを除き非常に多いです。
オーナー理事長自らWEB記事を書きながら、クラウドソーシングなどで医療記事ライターを探し、教育し、少しずつオーナー理事長自身の負担を減らしていくしかありません。時間とお金がかかります。
月間300万PVの医療機関WEBサイトのサーバー構築/保守/監視や記事ライターの作業マニュアルなどサポートを専属で行っていた経験からお話させていただきます。
WEB集患に成功する医療機関の特徴
- オーナー理事長が開業の3年前から医療ブログを書き続けている。深夜遅くまで集患記事を書いている(特に開業初期)
- 患者さん向けの良質な医療ブログは事業資産
- グーグル検索エンジンに対し記事の質で正攻法の勝負をしている
- 不定愁訴など、難しい専門用語を使わないで患者さんにわかりやすく書いている
- オーナー理事長が医療専門ライターを自ら育成し、公開前にオーナー理事長が検閲修正している
- WEBサーバーやウェブシステムなどのアップデートを継続している
- オーナー理事長が商圏地域で適確なWEB広告運用を行っている
- オーナー理事長が同地域の競合クリニックのWEB集客レベルを把握している
- 「地名+病名」や「症状の不安キーワード」等、医療ニーズの検索キーワード戦略を考えて、WEB広告やブログを運営している
- WEB制作会社やフリーランスエンジニアを得意不得意別に把握し、目的別に使い分けている(集患企画、記事制作、WEBデザイン、プログラムコーディング、クラウド/サーバーなど)
- ページビューだけでなく、KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)やKGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)など予算達成のために必要なWEBマーケティングを学習している
- 院内の勤務医が自身の診療の実力で集患出来ていると勘違いしている
- ブログ記事を読み、遠方から時間とお金を使って患者さんが来る(ファン獲得の成功、オンライン診療でさらなる集患の可能性を秘めてます)
- デザインやブランディングの大切さを理解している
- 決断が早い
- 各職種についてリクルート専用サイトのコンテンツをオーナー理事長自身で考え、周辺の競合給与相場を業務内容と照らし合わせて把握している
- 社外の採用媒体コストを削減し、自社リクルートサイト経由の人材採用に力を入れている
- ウェブ集患の視点があう経営者の医師友人がいる
- グーグル検索エンジンのYMYLやE-A-Tを理解している
- 「リスティング広告」、「ディスプレイ広告」、「自然検索」の違いを理解し、コスパを考えて使い分けている
ユーチューブ活用も大きく推奨されますが、WEBマーケティングもまだまだ健在です。医療機関は、グーグルが推奨するYMYL(Your Money of Your Life)にて検索表示で有利な傾向があるためです。個人的に、YMYLは非該当分野に対して不平等でGoogleアルゴリズムの是正が必要だと考えています。基本的にGoogleは常に不平等を作り出しています。
WEB集患に成功する医療機関の特徴【2】にて、各項目の詳細を掘り下げて解説していきます。