競合WEBページと比較して検索順位を上げる方法【頼れる無料ツール付】
コンテンツを投下した後、競合WEBページを抜いて検索順位を上げるためのリライト/ブラッシュアップ方法をご紹介します。
タイトルに盛り込むキーワードを決めて、コンテンツをワードプレスなどに投稿すると、記事がGoogleの検索結果を蓄積するデータベースにインデックス(登録)されます。
Googleの検索エンジンの原理は、インデックス(登録)されるタイミングでGoogleの検索アルゴリズムによってページに対して点数が付けられ、誰かがググるとそのキーワードの点数が高い順にWEBページが表示されるという様なイメージです。
コンテンツ投稿直後(リライト含む)には、 Search Console (サチコ)で、必ず Fetch as Google しましょう。
Fetch as Google はGoogleのクローラーをコンテンツページに呼ぶための機能です。
クローラーとは、新しいWEBページを探して検索結果を蓄積するデータベースにインデックスさせる役割を持つ自動ロボットです。更新(リライト)ページも含みます。
新しいコンテンツを投稿後にフェイスブック等のSNSでシェアされた場合、元のコンテンツがGoogleインデックスされるタイミングより先にシェアされたフェイスブックがGoogleにインデックスされてしまい、元のコンテンツがコピーコンテンツとしてペナルティを受ける事を防ぐためにも必ずフェッチしましょう。
コンテンツページの現状順位を把握
ブラッシュアップの方向性を考える武器を無料ツールで調達します。
無料ツールSerposcopeに、「キーワード(グループ)」と「ブラッシュアップするWEBサイト」と「競合サイト」を登録して、ターゲットキーワードの周辺を含む検索順位一覧を取得し、該当コンテンツページのグループを作ります。Serposcopeと比較される事が多いGRCについては、有料プランにしないと機能や登録数の制限があります。
- キーワードのグルーピング(大切なスキルです)。
- Serposcopeはキーワードのグルーピング向けに設計されているので、カテゴリやファーストキーワードをグループ名に登録して、関連の深いキーワードを集めたグループを作ります。
- 1サイト1専門性を意識してサイトの企画やカテゴリツリー構造(樹形図構造)を作るプロジェクトマネージャーやWEBマーケ担当者必修スキルです。
- keywordmap/goodkeyword/アドワーズのキーワードプランナーなどを使ってファースト/セカンド/サードキーワードくらいまでキーワード組合せ候補を選出して、関連の深いキーワード達で小さな樹形図を作り上げます。
- 樹形図最下段の末端の枝の数がコンテンツページ数となり、Serposcopeを使って競合サイトと自社サイトの検索順位を毎日比べ続けていると、修正や新規コンテンツ追加をしたほうが良い部分もはっきり見えてきます。
- コンテンツ内容分野の専門知識や経験に長けているほど、差別化のポイントがはっきりしてきます。
- WEBサイト全体をトップページを頂点とした小さな樹形図の集合体と考えます。
- 樹形図に使われているキーワード達には全て関連性があり、WEBサイト1つに対してわかりやく1つの専門に特化していることが大切です。
- WEBサイトとキーワードを無料検索順位チェックツール「Serposcope」のキーワード登録方法を参考にしながら登録していると、工程の大切さが理解出来てくると思います。
- ブラッシュアップするWEBサイトに適した状態にSerposcopeの中を作り上げていく事になります。
- 最初から一気に解析しやすいものにする事は難しいので、コツコツ積み重ねる事が大切です。
- goodkeywordでキーワード組合せ候補リストを取得、Serposcopeにまとめて登録
- キーワードプランナーで月間平均検索ボリュームが500以下のものは削除でもいいと思います。
該当コンテンツページよりも上位の競合ページ(URL)と比べて、不足コンテンツなど情報の濃さやわかりやすさで負けている点を明確にして、コンテンツを変えていきます。
アドワーズのキーワードプランナーについて
2016年8月頃、キーワードプランナーの無料利用に機能制限が入りました。
「検索ボリュームと傾向を取得」で月間検索数の帯グラフによる年間のニーズの波を知ることが出来なくなりました。大量組合せキーワードの月間平均検索ボリュームも見られなくなり、大きな痛手です。
一例として、検索数で2万と9万では大きく集客姓や収益が変わりますが、機能制限後、1万~10万でひとくくりになり判断をしにくくなりました。
アドワーズに広告料を支払っている利用者だけに機能が制限されました。海外や国内で代替ツールは見つかっていません。
大量のキーワード組合せ候補を検索ボリューム一覧表にできる機能があるのはキーワードプランナーだけです。1個ずつ確認する非効率なツールは結構ありますが、無料で大量にまとめて取得できるツールは無いです。また、海外のキーワード系ツールは日本語対応していないため、使えない事が多いです。
日本語は不利です。
Serposcopeで検証しながらリライトをするという作業の重要性が一段と増しますね。
Serposcopeとjavaについて
Serposcopeを使う為には、パソコンにjava( jdk か jre )のインストールが必要です。
※javaとjavascriptは全く異なるプログラミング言語です。
- javaがパソコンにインストールされているか
- javaのバージョンは最新か
- インストールされている場合、javaは32bitか64bitか
- パソコン自体は、32bitか64bitか
を確認して、インストールされている場合、Javaコントロール・パネルを探してこちらの手順でjava更新しましょう。
パソコンは64bitだけど、32bitのjavaが入っている場合もあります。正常に動いている様であれば、javaを更新して使う事をお勧めします。
windowsのjavaアンインストールは、古いjava関連ファイルがパソコン内に残りやすく、その影響で新規javaインストールが出来なくなる可能性があります。
古いファイル等が残っている状態で再度jdkやjreのjavaをインストールすると、インストールウィザードが立ち上がらなくなる可能性があります。
レジストリや残骸javaファイルの削除が必要になりますが、windowsアプリ開発に詳しい人でなければ、レジストリバックアップや削除は非常に難しいです。
OSのクリーンインストールに追い込まれます。
javaがインストールされていない場合、パソコンのbit数に合致したjava(jdk)かjava(jre)を入れましょう。
EcripseやNetBeansIDE等で、java開発を行う方はjava(jdk)を選んでください。
javaで動くSerposcopeや無料ツールSEO spider等、アプリケーションを動かす事だけが目的の場合、java(jre)で大丈夫です。
ペルソナ見直し/構築
ペルソナとは、コンテンツのターゲット人物像の事です。ターゲットが無いとコンテンツ制作がブレてしまうため、ペルソナは必ず作りましょう。
コンテンツの管理画面にペルソナ記載欄を加える事をお勧めします。ライティングの企画段階で、ペルソナを意識しながらコンテンツを改めて作りこみます。
競合サイトには商品の価格比較表があるけど自社サイトには無い!Q&Aも用語集も自社には無く訪問者に対してメリットが薄い!
など、読者が求めているコンテンツを確実に追加して、差別化として自社オリジナリティまでわかりやすく盛り込むことが必要です。
盛り込む情報濃度/鮮度/読みやすさ/わかりやすさ/表示速度など、訪問者がスマホなどで読む環境を想定し、思考コストのお得さ加減で競合に負けない様にする事も意識してください。
ご参考として、当ページのペルソナは以下の様にしています。
コンテンツマーケティングにはマンパワーが不可欠なため、1人親方の株式会社や個人事業などマンパワーが恒常的に不足する環境の方は対象外としています。
- 社会的なポジション・業界・役職・役職・組織規模
- 営業などメインの役割があり、課長や部長など、小さな部門の管理を任されている。WEB担当も兼務。中小企業。WEB集客の部署として部下は居ない。
- 小人数の零細企業の社長
- 5~10名以上の組織で、ブログ集客が必要になってきた時に、持ち回りでブログ当番を回すことを想定。
- プロのWEBマーケッターやフロントエンドエンジニアを除く。
- 決裁権
- 大きな予算の場合、社長決裁が必要。
- ビジネスの基本、お金や判断のキーマンを意識しましょう。
- 専門知識・インターネットリテラシー
- 管理画面の操作やプラグインのインストールなどであればCMSを使える。htmlやcssによる装飾は出来ない、WYSIWYGエディタでコンテンツ投稿。お金を使わないWEB集客方法を模索しているけど、コンテンツマーケティングの大変さ/コスト/大きな労働量に気付き始めている。この点を利用して、コンテンツマネージャーとして週に1回などコンテンツマーケの社内ミーテイングが永続的に必要な事や組織的な戦略も必要な事を理解してもらう。外注費を使わず自社で集客するとはどういうことなのか?熟考してもらう。ワードプレスを使ったブログ集客が検索で表示されやすいため影響を受けている。
- ゴールと課題
- 検索地獄で時間消費しなくて済むように、検索結果に出てきた1つの質の高いHow toのエントリーページでポイントを押さえてコンテンツのブラッシュアップ作業の流れを作りたい。コンテンツマーケティングの具体的な流れの記事を検索している。ロングテールに効果を発揮する方法がいい。
- 収入・貯蓄・資産
- 年収300~500万(30代~40代)。ベットタウンに中古マンション購入。
- 情報源
- 社内の同僚。同業他社。取引先。家族。友人。自分用の書斎は無し、情報収集は移動中や昼休みのスマホ。新聞よりもスマホ。書籍に使える小遣いは少ない。
- 価値観
- 事業規模が小さく収入に限度があり不満がある。転職で給与が上がる様なスキルは持っていない。モチベーションやスキル習得意欲は低い。家族の時間を仕事よりも優先したい。うさん臭くても儲かる副業系のネットの記事を読んでしまう。どこかの社長の様な猛烈なパワーの源は無い。
- 生活パターン
- 平日の帰宅は夜8時~夜9時くらい。電車通勤。土曜日に仕事が入ることも多い。休日出勤手当は安いけど存在する。
- 趣味・プライベート
- 家族と年に一度の小旅行。世の中の新しい商品のチェックなど。個人のプライベート時間は通勤の前後に作る、あまり無い。ジョギングの時を自由時間と感じている。
コンテンツ内容によってペルソナに必要な要素は色々変わります。
想定している顧客の要素や属性をブレーンストーミングなどで書き出してペルソナを作ってみてもいいと思います。
コンテンツを読み返しながら確認/修正する事
- 「ペルソナが知りたい情報」かどうか。目線を合わせる。ペルソナの立場になって考える。
- コンテンツの情報が時代遅れになっていないか
- 誤字脱字は無いか
- 「読む気」が無くなるような構成になっていないか、改行/装飾/挿絵/図説を使う
- スマホ/パソコン実機でそれぞれ表示確認。特にスマホは iphone5/iphone6/iphone6s/iphone7 の違いも確認。再現性の限界はありますが、実機がない場合、Googleクロームのディベロッパーツールの検証モードやBLISKをパソコンで使って確認できます。※キャッシュの影響で修正が反映されない場合に注意。
- ペルソナが共感できるポイントはあるか
- 誰でも実践しやすいコンテンツになっているか(実践出来そうだから読んでみる、というところまで持っていけるか)
- 事業方針に合致している「欲しい顧客層」をペルソナに設定しているか
競合ページと自社コンテンツページでtitleのキーワードを比較
サーチコンソールのコンテンツキーワードの機能やSEO対策用無料検索順位チェックツール「IKKO」や SEO spider を使って、競合ページと自社コンテンツページのtitleのキーワードの比較をしましょう。
この作業だけで順位が上がる事もあります。
キーワードを決めてtitleを作ったつもりでも、Googleに対して主軸となるキーワードを認識させられず、順位が下がってしまっていないか?確認してください。
そしてtitleでは、次の様なポイントもよく指摘されます。
- 狙ったキーワードをなるべくタイトル文の先頭(左側)、前半に置く
- クローラーが認識しやすい様に、まわりくどい助詞などを出来るだけ減らしてシンプルで20~30文字程度までのタイトルにする
- 右側に興味や関心を惹く言葉を入れる
という考え方もある様ですが、両方とも狙うとクリックされやすいtitleから離れやすいです。
タイトル内のキーワードをグーグルにはっきり識別させられるようにする事は大切です。
クリックされやすいtitle
- 見る人に明瞭なメリットがある
- EX)週に1回たった3分でモテ思考になる3つの習慣
- お手軽に明確なメリットがある。
- 「具体的な数字」と「方法(法則)」や「理由」などの組合せ
- EX)お金持ちは絶対に損をしない、貧乏人が知らない10の法則
- 読了時間が長くなさそう(手軽に読めそう)、専門用語も少なそう、
- 悩みを解決出来そう、ヒントになりそう。
- EX)【ドットインストールのススメ】html挫折経験者だけど、動画を見たら理解出来た!
- Wikipedia的な用語説明
- EX)形成外科とは?
- 意外性
- EX)ブスなのにモテる、女の特徴5つ
- 〇△×お勧めベスト3
- ランキングのトップ3やワースト3なども的が絞られていて読む前からすぐに読めそうだと思える。著者プロフィールも読まれる。
- titleとコンテンツの内容が合致している
- 求めているものに合致していないと読者は離れていきます。
- 具体的なターゲット人物に訴求している
- EX)妊婦さん必読!逆児を避ける為の5つの常識
- キラーワード/キラーセンテンスを使う
- EX)明日、ガンになる可能性は常にある。健康を保つための5つの秘訣
- 緊急性や必要性や不安などの感情に対して呼びかける。
- 制限・限定
- EX)本日限り、1人2個まで、液体洗剤1個50円
- 期間限定や数量限定。
- 32文字以内
- スマホについては、言いたいことは特に20文字以内がお勧め。改行されて複数行にならない様にするため。タイトルのwidth(横幅)が300pxを越えない様にするには20文字程度です。
- タイトル内にブログ名(サイト名)を入れるかどうか選択する。
- タイトルに入れたい文章とブログ名(サイト名)で関連性が浅くなる場合、特に自社名をブログ名に入れてタイトルで狙うキーワードと関連性が離れている場合、よっぽど全国的に知名度のある会社でなければ、省いた方がタイトルの専門性は上がります。ちぐはぐな関連性を避けるタイトルにすることをお勧めします。
競合と全く同じタイトルにするのは完全に後発記事なので絶対に避けましょう。競合ページよりも情報が濃く、競合ページよりも読者のためになるコンテンツにブラッシュアップしていきましょう。比較表や図説など、わかりやすく、簡潔に、ペルソナを意識して行いましょう。タイトルだけでA/Bテストを行って見る事も一つの方法です。ワードプレスであれば、プラグインTitle Experiments FreeでタイトルABテストができます。
title については慎重さが必要ですが、meta description のブラッシュアップでページビュー(検索結果画面の表示回数に対するクリック率)を意識してみてください。
キーワード出現率については、IKKOだけでなく、キーワード出現率チェック | SEOチェックのためのSEOツール集 ohotuku.jpやSEO 高屋 | 1クリックで自動分析SEOチェックツールなどがあります。
その他にオンラインのツールもありますが、SSLを導入しているhttpsのサイトの調査ができないツールや日本語不可のツールもありますので気を付けてください。
IKKOは、管理画面で競合ページと自社コンテンツページのキーワード比率を左右に並べて比較できる点が便利です。
関連記事ページへの誘導
コンテンツのペルソナやキーワードを競合と比べながらブラッシュアップしていると、別のキーワードで関連したコンテンツのページの新設も必要になってくる事が多いです。
そのため、コンテンツの下部に関連コンテンツページへのリンクを作りましょう。関連コンテンツページが必要だけど無いという場合は、新たにコンテンツを作りましょう。
Yet Another Related Posts Pluginを使うと関連性を数値でチェックしながら表示出来、なかなかいいです。
競合ページはどの様にして検索順位を勝ち取っているのか?ひたすら検証
各種ツールを駆使して、ひたすら競合ページのコンテンツよりも中身が濃く、読みやすく、読者の為になるコンテンツを目指しましょう。
ツールとしてもう一つご紹介しておきたいのは、Screaming Frog SEO Spiderです。
無料プランの場合、1サイトに対して拾い上げて取得できるURL数は500件までという制限があります。大規模サイトについては、有料プランを検討する必要が出てきます。
各ページのURL、titleタグ、meta descriptionタグ、h1タグ、h2タグ、などをサイト丸ごと一気に一覧表にしてくれるツールです。
自社サイトのカテゴリツリーやサイト構成の企画や見直しを行ったり、競合サイト研究をする場合も非常に役立ちます。
競合が業界大手ポータルサイトでコンテンツ量も質も良く、日本全国など網羅性も高く、ユーザーも多い、などの場合、勝ち目が無い場合もあります。
キーワード選定やペルソナの見直しを行って強い競合が居ないキーワード〈組合せ〉フィールドを狙いなおす事も対策です。
被リンク数や被リンク元の格などで歯が立たない場合などもあります。競合が居ないところを狙う事は大切です。
ページそのものを消す場合、Googleサーチコンソールでクロールエラーが出ないように気をつけましょう。
※Screaming Frog SEO Spider はjavaのバージョンが古いと動かない場合があります。